結構なものをありがとうございました

今年、東北地方のお客様から、二度もお土産をいただいたが、いずれも印象に残る品だった。一度目は、「笹かま」をいただいたのだが、外側は程よい歯ごたえがあり、中身も連動して、ちょうど良い柔らかさだった。味は薄味で、魚の旨味もしっかり感じられた。二度目は、「生どら焼き」で、側のカステラが、しっとりしており、餡の色は薄紫、控えめな甘さで、一体感があり、いつの間にか口中を通過していた。勿論、満腹感等ない。いずれも贈答者の心根が偲ばれ、感謝の言葉を丁寧に伝えたいと思った。

贈答品を差し上げた場合、「結構なものをありがとうございました」と言われると気落ちすることがある。褒めようがないほどだったのかな?当然、送り主の趣味趣向が贈答先と一致するはずもない。それは、物を頂いた場合でも同じことだ。自分は出来るだけ、感謝の気持ちを伝える為、文言をいろいろ考えるのだが、どうしても思いつかなくて戸惑うことがある。そんな時、つい「結構…」を使ってしまうことがある。反省、しきり。

贈答品を探すときは、主婦が、貰って一番嬉しいものではなく、全国区でもない、知る人ぞ知る、自分に取っての逸品を対象にしている。それでも、皆さんに等しく喜んでいただけるものを差し上げられないのは、残念である。送り主と贈答先の評価が一致すれば、お互いに、どんなに嬉しい事であろうか。同じ方から二度いただいた贈答品が、こんなにもHAPPY にしてくれるのを体験し、益々、心して贈答の品をお送りしなければならないと思った。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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