要件がすんだら黙って帰るのが、いいお客?

商売人にとって、品物なりSERVICE を受けたらさっと帰るお客が喜ばれるし、歓迎されるそうだ。その為、BUSINESSLIKE に振舞うべきと言われたことがある。又、喫茶や酒を飲ませる店を経営していた女性も言っていた。「時給や日給を払っているのに、特定の人に、時間を奪われていたら、その人の為に雇用しているようなもので、経営が成り立たない。働くSTAFF には、特定のお客と長話しない様、よく言い聞かせていた」一理あるかもしれないが、私とは、相容れないCONCEPT である。

こんなことを思い出したのは、行きつけの喫茶で、Sさんに、抹茶ラテのラテは何?と聞いたら、その店を仕切っている、私に話しかけたことのないTさんが、伊藤さんのTABLET で調べられますよ!と言った。NETで調べられるのにと言いたげな口調であり、この店に相応しくない客であり、余計なことを尋ねるなとのMESSAGE と受け取った。勿論、検索し、イタリアが語源で、牛乳のようなものだというのは知っていたが、現場で通用している解釈も知りたかった。その店には、年中行っているが、我が物顔に振舞ったり、TPOを考えずに話しかけたりしないよう気をつけている。本来、休息したり、客同士で他人に迷惑をかけずにお話をする場所であることも承知している。その後Sさんには、Tさんが私のことを鬱陶しい客と思っているようなので、今後、店に行かない旨、話した。自分なりに、配慮していたつもりだったが残念なことになった。

GALLERYに来られる寡黙なお客様Aさんが、話しかけられるのが嫌そうなので、STAFF と相談し、殆ど話をせず、本人の意思に任せ、SUPPORT をしなかった。その後、何度か来られたが、ある日、突然、東京の警視庁勤務のAさんの兄が名刺を出し、弟は統合失調症で、金銭感覚がないので、絵を売りつけないでほしいと言う。その言葉に驚愕した。本人とは、話が出来なかったが、審美眼が確かであったし、寡黙なお客様もいるので、本人の意思に任せていたのだが。その後、Aさんは、二度と来店されなかった。こんな経験もした。ある公立病院に絵画の展示に行き、一時間以上も、お客様に応対していたら、後刻、病院の職員から、精神病棟の患者さんだと聞かされた。何か、寂しいやら、虚しさを感じた。国政選挙の投票日に、来店されたお客様が、一方的に政治の話をされ、その後、3〜4回来られたが、政治と自分の来歴の話を繰り返すので、怪しみ、認知症だとわかった。数時間を費やした事が、、まったく無駄になった事を思うと、自分の馬鹿さ加減に、ほとほと呆れ、茫然となった。更に、たまたま絵画を買われたお客様が、多重債務者であり、計らずも関わってしまった等つらい思いもした。。

人とのいい関係性を持ちにくい時代ではあるが、それでも懲りずに、要件以外の接点を求めて、お客様との応対を楽しんでいる。適宜、話をしたり、話を聞くことが、お客様との潤滑油になれば、仕事冥利に尽きると思っている。お客様商売は、深入りしてもいけないし、かと言って、当たらず障らずで無頓着でもいられない。業種にもよるが、不特定多数の方が来られる商売は、余裕もなく、目的外の応待など出来るはずがない。幸い、ゆっくり、時間が流れているかに見える当店では、せめて束の間の休息になったり、お話をしたりして過ごしていただきたいが、自分たちも舌禍事件を起こさぬ様、配慮も怠れない。これまで同様、来店者を歓待する気持ちは、変わらない。

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