GIVE-AND-TAKE は似合わない!

私が、自営業を始めて間も無く、言われた事がある。「X地域の人にお客様になってもらうには、絶対GIVE-AND-TAKE が必要だ」。そんな馬鹿な!時には、契約をしてもらう為に相手を接待したり、便宜を図り、物品を購入するなどを必要とする業種や、営業STYLEがあることも承知している。

しかし、それは杞憂に過終わった。自分としても、えげつない営業手法を取るのが好きではなかった。それでも、お客様が扱っている物品やSERVICE と同様のものを必要とする時は、適宜、利用させてもらうくらいの常識は、持ち合わせている。

一般的に、相手方に高額な対価を支払う場合、力関係が変化する。支払額が大きくなればなるほど、支払いを受けている方は、従属的立場になりがちである。自分も、商品の仕入れではなく、贈答品、その他で、かなりの支払いが生じることがある。その場合、相手に便宜を図る様、示唆したり、暗に当方の品物の購入を働きかけた事がない。自分の都合であったり、好みで生じた高額の支払いをもって、相手方に、見返りを期待するなんて、見苦しいと思っている。

かって同じCAFE に通っていた、商売をしている知り合いが、こんなにお金を使っているのに何もつき合ってくれないし、知らん顔しているといったので、諌めたことがある。

翻って、先方から、求められて、嫌な思いをした事がある。あるお客様から、何かつき合ってよと言われたが、当面必要なものでは、なかった。好きで購入していたはずであったが、気まずくなり、以後訪問しなかった。同じ品物を兄が扱っていたが、人を紹介することも出来なかった。偶然、人に「何々が欲しいと思っているが、どこか知らないか」等、尋ねられることは、滅多にない。しかし、兄弟だから、かなり時間が経ってから、自分の方から、申し出て、付き合いをしたことは、あった。

又、かなり大きな職場のNo.2の実力者に、ある職場を紹介していただき、常識的なお礼に行ったが、気に入らなかったらしく、関係者に、自分が大勢の人に、いかに飲み食いさせ、何々GOODSを配って紹介したのに、気がきかない奴だと言いふらしたとみられ、私の耳にも聞こえてきた。その職場で、お客様が出来たら、再度、お礼に行くつもりだった。その後たまに、本人にお会いしたが、弁解などせずに、黙礼するのみで、割り切ることにした。因みに、その大きな職場で、7〜8回展示会を行ったが、お客様は出来なかった。

自分には、GIVE-AND-TAKE は似合わないし、しないという方針を、ほぼ貫いてこれたのは、お客様に恵まれた事と、趣味の品物を扱っているからだと思う。ほとんどのお客様が見返りを求めてこない中、お二人のお客様は、商売人の鏡と言ってよく、感謝すると同時に、元気付けられる。

東北大震災で被災した沿岸部の飲食店に、かって年に2回くらい行ったが、いつも威勢の良い「いらっしゃいませ!」の言葉が踊る。日中1〜2人で、大してお金を使えず、支払額が、全然釣り合わない。敷居が高く思えるが、普通のお客扱いで、ホットする。電話では、話したが、何年もお会いしてないので、気になっている。

もうお一方は、〜師を育てながら店を経営しているご夫妻だが、 CAFEも経営している。運営が厳しいにも関わらず、常にFRIENDLY であり、私が店に行った時は、完全に私をお客様扱いである。これ又、仮に毎日、珈琲一杯分払ったとしても、同額に達するには、気が遠くなる年月を要する。これで、本当にいいのであろうか??自分が客として行動する場合、気に入った店、商品、SERVICE を提供してくれる相手方が少ない今日、忖度、斟酌せずに、「消費者は王様」扱いし、気分良くさせてくれるのは有難い!

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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