何十年も前に働き方改革をしていた?

何十年も前、20代から30代にかけて小さな会社に約12年勤めたことがあった。

会社から指示されていないのに、自分で働き方改革?を勝手に決めて実行し、提案もしていた。

最近巷では、様々の働き方改革が実行されているようだ。

本来働き方改革は、人間性に基づき、経営者とSTAFF双方が納得づくで理不尽な働き方を改善し、無駄を省いたり、能率的な仕事をする為の様々の措置を講ずることだと思う。

私の知り合いも、店の営業を午前11時から午後2時迄にしてしまった。午後6時まで営業を続けても売り上げは大して変わらないからである。

暮らしていけるだけの働きで後はのんびり好きな事をやるSTYLEも一つの働き方改革だと思う。

私の店でも年二回ささやかな暑気払いと忘年会をやるが、今年から一次会に出席してもらった方には特別業務手当を出させてもらう事にしている。

現代人は小さい時から競争・格差・差別・苛め・人間関係等に悩まされ、STRESSを溜め込んできた。

ここらで一服して、人間性を取り戻す為の様々な改革は必要なのかもしれない。

自分が勤めた会社は数十人規模の会社で、営業と販売管理の仕事をしていた。

営業の成績がかなり上がったにもかかわらず給料が上がらなかったので、何回か本気で会社をやめようとしたが、その度に引き止められ固定給が大幅に上がった。

結果的にベースアップ交渉をした事になり、他の営業の者からは白い目で見られていたかもしれない。

又、疲労困憊し、消耗してしまわないよう時間の調整もしていた。

自分で勝手に働き方改革を実践していたようなものかもしれない。

会社には年棒制を提唱した。その年度の実績を基に、年末に、話し合いで翌年度の年棒を決める等、謂わばプロ野球の契約更改制度のようなものを意識していた。

会社には年功序列型の給与体系が残り、社内のBALANCE が壊れるので、却下されたのも当然の事。

内勤の販売管理部門の時には、昼休みを早番、中番、遅番に分けることが能率的かつ合理的だと判断し、自分のSECTIONだけでも実施しようとしたが、追随せず自分一人でやっていた。

管理職の立場にあり、仕事を済ませた時には自分がいち早く帰ったし、他の人にはSERVICE残業はさせず、仕事で15分以上OVER した時は残業の伝票にSIGNをしていた。

業界新聞を発行している会社だったので、編集、営業、販売管理、経理、総務等、職種がかなり違うので、時間差出勤にし、必要に応じ、責任者が一堂に集まる会議を持つよう提案したが、やはり採用には至らなかった。

又、働きだしてから4〜5年後には、普段休まず働いていたので、夏季の二週間有給休暇を率先して?頑なに取り続けた。

しかし、他の者はせいぜい2〜3日の休暇しか取らなかった。

当時から働く者の権利、義務にはかなり敏感であり、管理職の立場にありながらも一人労働組合みたいな事をしていた。

後に組合も結成されたが、是々非々の立場を貫いたと思っているが、どちらからも浮いており目障りな存在だったと思う。

「働き方改革」と言えば体裁がいいが、謂わば言いたい放題、したい放題の我儘をしていたに過ぎなかった。

自分は幼少より緩い生活態度で生きてきたし、会社勤めの時には基本的なRULE は守ったが、かなり自由に振る舞った。自分にも人にも甘かったかもしれない。

自分個人の働き方改革を謳歌してきた者にとっての改革は、真逆の事をしなければならないようだ。これまでどこかの時点で、ある事・物・人・趣味等に熱中したり、厳しく己を律したり、他人から半強制的に何かをさせられる環境に身を置いた経験がほとんどない。

変わる所と変わらない所があってもいいと思うが、今更ながら何かに自分をはめ込む事も必要なようだ。

若い人が「自分探し」をする等当たり前だが、晩年になって探しているのは格好悪いが仕方がない。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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