主食にマッチングしない惣菜でも、アルコールがすべて仲立ちをする

何ヶ月も食欲が無かった時、冷たい蕎麦と餅しか食べられなかった名残で、家の食事は、家事の負担を軽減する為にも、米・和洋麺類・餅、パン等の主食が偏らないようにしている。副食の惣菜は、どんなものでも、ご飯にマッチングする。更に、生野菜・山菜・きのこ・野菜の煮物・汁物・果物等は、大概どの主食にも合わせられる。しかし、動物性のたんぱく質、脂質を含んだ食材は、ご飯以外の主食に合わせるのが難しい。自分が食べたいものを買ってきて良いと妻に言われているが、当然、妻も買い物をする。賞味期限もあり、量、数も多くなり、後始末が大変で、困惑する事になる。因みに妻は米派だが、私の健康志向、好みにも合わせてくれている。

有り体に言えば、ご飯を主体にする割合は、三分の一くらいになった。かくして、刺身などの生魚・焼き魚・煮魚・たらこ・鳥から・酢豚・餃子・牛肉、豚肉、鶏肉等の調理惣菜が堂々と他の主食と一緒に並ぶことがある。最初は仰天したが、今では、無理にでも、整合性や理屈を考えている自分が滑稽でもあり、発想の転換をする事も痛感させられている。餅は、雑煮以外、甘塩っぱい醤油を付け、焼き海苔を巻いて食べるのみだったが、ほぐしたタラコを適量まぶしたり、多少甘みのある梅干しの果肉を少量のせる等したら美味しいのではないだろうか?知り合いで五十歳くらいの男性に、そんな事を話し、最高の組み合わせが見つかったら、無理にでも食べさせたいと言うと、答えは当然、ノーサンキュー。これからは、合性を考えながら、食材・惣菜を買う事になるが、面倒でもあるが楽しくもある。

しかし、すべて、難問は、アルコール類が解決してくれる事に気がついた。酒を飲みながら、つまみ、惣菜を食べ、終いには、腹に溜まるものを食べないと落ち着かないことがある。どんな組み合わせであろうと、仲をとりもってくれ、主食の〆に至り、特に違和感を感じない。因みに自分は、手のひらサイズ、135mlの缶ビールを用意している。人に話したところ、飲んだ気がしないし、いっそ、飲まない方がいいと言われる。高齢なので、健康面と肥満防止の為、最小限しか飲まない。たまには外食をし、家で主食四派体制を維持し、永続きさせるには、やはり冷たい麺類との好取り合わせを考えるしかないのだろう。

早速、今日から直感だけの調査が始まった。それでもパン食の場合、ある程度、決まっているので良しとしよう。焼いた餅も動物性たんぱくは難しいので焦る事はない。問題は、冷たい麺類の付け合わせである。天麩羅類が暖かい麺類に合うのは知っているが、家で揚げるには手がかかりすぎる。それでも早速、見つけることが出来た。しらす干しをおろしのタレにいれる。金ゴマちりめん、さつま揚げ、竹輪、カニかま等を飽きないよう取り替え、麺類を啜る。これからも地道に探していけば、意外な発見があるだろうし、問題が克服され、食生活が豊かになると信じている。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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