お客様の家庭環境を理解しないと後悔する

男女夫婦の家庭で、どちらがお互いを育てているか興味深い。因みに私の場合は、想い通り育っていないらしいし、妻を全然育ててもいない。自然体で生きてもらうのがBEST。お客様商売でいろいろな方が見えるが、ご夫婦で来られる方もいるが、どちらか一方の場合気になるのが、配偶者がどんな方なのかである。その後お会いして、お似合いだったり、この人にしてこの方がいるのだ等納得してほっとすることがある。高価な品をお買い上げいただき、以後SOFT LANDING出来たらと思う。

男性のお客様には奥さんにもお会いしたい等言えないが、女性のお客様には安心して?ご主人にもお目にかかりたいと言うことが出来る。東日本から、女優の木村佳乃さん似で同年代と思われる、明るい方が団体旅行で来られ、時間がなく後で来ますと言われた。律儀にも帰り際に寄られ、かなり難しい絵を一枚購入された。未だに本当に気に入っていただいたのか聞きそびている。その後、時々連絡しているが、ご主人とはまだお会いしていない。ご夫婦ともSPORTS 、登山が好きだと言う。REPEATERを期待しているわけでなく、お会いして話を聴き、刺激を受けたいと思う。

もうお一人も東日本の方で、母娘で来店された。中山美穂さん似のしっかりしたお淑やかな妙齢の娘さんは、育ちの良さが伺え、明るく天真爛漫で?この世の悩み等みな昇華してしまいそうなお母さんとの二人連れである。その仲睦まじさと信頼し合っている様子を見て、ご主人の事がおもわれた。こんなお二人を放流して伸び伸びとさせ、肝心なときには引き寄せる。ご主人にお会いしたいですねと言ったが、未だ叶わず。

来店されるお客様のうち、1人で来られる方も大勢いらっしゃるのだが、やはりその家庭の背景も知りたい。絵画鑑賞は特殊な趣味であり、価格も高いものがあるし、一般的になかなか理解が届きにくい。以前ある校長さんが、退職時、二点絵画を購入し、家までお届けに行った。ひと騒動が持ち上がった。訪問するや奥さんと娘さんが玄関で立ちはだかり、有無を言わさず返品された。その時の校長さんの、うな垂れた姿が忘れられない。在職何十年記念の証として購入されたのに全否定されたようで、お気の毒に思い直ちに辞去した。もう一件は、購入した絵画を返品しなければ、奥さんが離婚すると言うので引き取って欲しいと言われた。勿論応諾するしか選択肢がなかった。こんなCASEを経験したくないので家庭の動向も理解しておきたいのだ。どんな状況であろうと購入されるお客様の勝手ではあるが、絵にまつわるTROUBLEが起きないことを願い、身近な場所にかけて末永く楽しんでいただけたらありがたい。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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