我が家の味自慢を街に広げてみたらどうだろう?

先日、久しぶりに、かって日本鋼管城下町として栄えた福山駅近くに行った。以前寄った、水曜日だけ営業しているカレー専門の店を探したが、見つけられなかった。他の曜日は、別メニューでそれぞれ違う人が営業しており、面白い試みだと思った。スナック経営者が、空いている夕方までの時間を有効に活用して貰っているそうだ。おそらく、多少形をかえても、このようなチャレンジショップが、全国的に流行っているののかもしれない。最近、テレビでそんな店の取材があったそうだ。

かって私の母親の料理が美味しく、自分達家族だけで、味わっているのは、勿体ないと思い、勧めたが、仕事が忙しく、実現しなかった。世の中には、知られていない我が家の味自慢が多数あり、自分では気づいていない、料理に堪能な人が、多数いるのではないだろうか。こんな人達の匠の味を極、小範囲の、知る人ぞ知るだけで埋もれさせていいのだろうか。商売にする気がない人も多数いると思うが、中には、それで身を立てられたら、本人も周りの人もHAPPYになるので、素晴らしいことだ。週一日のお店だったら経済的負担等、少なくて済むし、コマ割りで借りる人で、いっぱいになれば、空き店舗がふさがり、貸主も有難い。

地方の小都市には、空き店舗がいっぱいあり、シャッター通りになっているのを見ると、寂しい限り。今時、景気も悪く、見通しも立たずに、危険を賭して乘るかそるか決断するのに、どうしても消極的になる。そんな時、手探りでチャレンジし、好感触を得れば、更に一歩進めればいいし、否であれば、撤退すれば良い。週一でなくても、月一、季節ごとなど、組み合わせはいろいろある。飲食店以外でも終活を兼ねたり、不要のものを処分するバザーみたいな店、又低料金で、居場所を作ってもらえる、棲み分けのできる憩いの店など、いくらでも候補はあると思う。不動産所有者が、視点を広げ、一歩踏み出せば、街の賑わいを演出し、地元の人や他所の人にとっても歓迎され、地方が、それぞれ元気になると思うのだが、如何だろうか。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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