プロ野球をもっと面白くするために…

普段、セリーグとパリーグの試合は、結果と話題に留意するくらいだが、セパの交流戦は興味深い。それぞれのリーグで下位に甘んじていても、リーグが違って対戦し、特定のチームをカモにしていたり、何で勝てるのか、潜在能力の発揮?に驚いている。日本では、元々プロ野球のチーム数も少なく地域密着型とは言えず、強いチーム、人気チームが帯同し,その人気とスポンサー頼りで長いことやってきた。そのツケで、そこそこ良い試合をしても、結局最後には、例のチームが勝って、万々歳。それが当たり前であり期待されていた。そんな構図から、サッカーのJリーグの繁栄もあり、危機感を募らせ、各地域のプロ球団が地元志向に目覚め今日の発展になっていると思う。

私は、かって下克上のドラマを楽しんでいた。1956〜1958年、西鉄ライオンズ、1960年大洋ホエールズを率いた故三原修元監督、1978年ヤクルトスワローズ、1982〜1983年、西武ライオンズを率いた広岡達朗元監督等が弱小チームをリーグ優勝に導き、更に日本シリーズで日本一になった。弱者?が強者?を倒す構図に、青春時代に悩む自分を重ね、酔いしれていた。下位に低迷していたチームを補強とマネージメントにより、掌握し、采配の妙により偉業を達成した事に感動したものだ。当時から、先発、中継ぎ、セーブ等の役割が見られ、たかが野球と見過ごすことが出来ないほど、戦略、智略を駆使し、奥深さを味わった。今日、プロ野球繁栄の基礎を築くのに役立ったのは間違いない。

今では、プロ野球フアン及び関係各位の長年の努力により、観客動員も多く好調のようだ。最大の関心事、大リーガー大谷翔平 の動向を始め、各選手の活躍ぶりも、気にかかる。彼等は、本当に、両リーグ、日本のプロ野球組織の代表になっているのだろうか。やはり、個人としての、能力、努力が突出しており、大リーグまで辿り着いたのではあるまいか。元々、セクト主義もあり、セパの人気、実力差を感じており、早くから、日本シリーズに駒を進める前に、セパの公式戦の試合を望んでいた。数々の提案がある。交流戦を前期、後期の二回行うのはどうであろうか。又、各リーグの結果が出た後、入れ替え戦を行い 、最下位のチームが自動的に他のリーグに移行する。セパの所属球団が、違うリーグの盟主になることも可能だ。より切磋琢磨が行われ、各リーグで相応しいチームが日本シリーズに進出することになる。イギリスやフランスで公式戦も始まったし、大リーグも世界戦略を考えている。出来れば、アジアリーグを結成し、早目に日本シリーズを行い、アジアの勝ちチームをワールドシリーズへの登竜門、地区シリーズに参加できるよう、交渉して貰いたい。個人の能力の高さにより、大リーグに行ったのではなく、日本のプロ野球機構が、厳しい環境で、技を競わせたら、もっと大リーグに通用する選手が出て来るかもしれない。日本は、野球の先進国?なので、階段を一歩一歩上がるサクセスストーリーがあったら、dramaticでもっと楽しい夢が見られるのではあるまいか。余談だが、もう一つ、気になることがある。イチロー選手が左バッターで右バッターより一塁までの走行距離が短く、時間がかからないので、ヒット数が多いとの議論があった。それを言うなら、左右のバッターにより、一塁、二塁、三塁の方向を逆にしたらどうであろうか。つまり右バッターの時、通常の三塁が一塁になる。二塁は二塁、一塁が三塁になる。それにつれて、塁上のランナーも移動する。更に野球が複雑になり、新しい展開や、チーム同士の駆け引きなど、興味が尽きない。年寄りもただ漫然と、見てるのではなく、右脳と左脳を使い分けるかの如く頭をつかい、脳が活性化するし、野球離れした若い人も、単純ではないスポーツに興味を示すかもしれない。プロ野球もSHOW的な要素があってもいいと思うので、オールスター戦で披露しても面白い。大リーグの鼻息を伺うのではなく、日本独自の案や、発展が、野球をワールドスポーツにすることもあるので、進化の為の努力を惜しまないで貰いたい。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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