先日、知人と都内の有名ホテルで寿司の昼食を取った。慣れてないせいもあるが、値段が少々高いし、それほど美味しいとは思えなかった。要するにリーズナブルな価格と食感ではなかった。
それなら私が仕事をしているホームグラウンド、会津若松の二葉鮨(ふたばすし)がお薦め。
魚貝類の鮮度が抜群で、伊豆、海浜育ちの食通をも、うならせたことがある。店主の仕入、目利き、捌き方がすぐれ、センスも光っている。
年一回程度しか行かれないが、これまで行った20数回、すべて100%満足。ネタの個性と旨味が最高度に発揮される状態で食することができ感謝している。いつのまにか自分のなかで納得納得と呟いているのだ。食後、余韻にひたれるのも嬉しい。
もう一つ、会津美里町のうまさ日本一?の そば處 梅庵(そばどころ ばいあん)という蕎麦店。
蕎麦がうまいのは信州だけではない。勿論手打ち。地もの。二八そば。歯ごたえがよいが、無駄な抵抗はしない。いつのまにか流れるように胃袋に届いているのだ。後は濃い蕎麦湯がお待ち。
出会って間もなく、10日間のうち16回も通ったものだ。店主が普通人でカリスマ的言動を弄さないのが良い。
会津では他に田楽、ソースカツ丼、ラーメン等、食のお持てなしで困らない。地方には、まだまだ、カッコつけない、知る人ぞ知る名店がある。
営業に出かけ、虚しさや疲労感にさいなまれた時など、おいしいものを食べたり、オフを取ることにより、リセットでき、目先のことなど忘れたように仕事に立ち戻ることができる。
食に関心のある人がこぞって「目覚めよ、わが町のうまいもの!」の気持ちで探し発信すれば、食を通じての賑わいを演出できる。これも町おこしの一つのかたちにはなると思う。
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