カタカナの外来語表記をGLOBALに近づけるために…

OLYMPICを来年に控え、世界共通語として英語の重要性が増している。明治維新以前から外国文化と共に外国語が入ってきて、日本語に翻訳出来ないものは、元の言語の発音に近いカタカナで表記してきた。維新後、欧米に追いつき追い越せの風潮があり、1945年に太平洋戦争の終結による戦勝国、米国の影響もあり、今日まで、英語のカタカナ表記が花盛りである。もはや、英語のカタカナ表記ががないと、話し言葉、文章表現に支障をきたすほどである。

確かにカタカナは便利である。日本語に相当する言葉がなかったり、似通った言葉があってもNUANCEが微妙に違っていた場合、英語の発音に近いカタカナで表記すれば事足りる。しかし、最近、やたら、カタカナ表記が目立ち、ここまで気取って使わなくてもいいのにと思う、難しい概念の言葉があったり、JAPANESE ENGLISHのカタカナ表記も、数限りなくある。例えば、ナイター等は、英米人に通用するはずがない。それならば、一層の事、熟知されているカタカナ表記の言葉を、ほぼ元の言語の英語表記にするなど、如何であろうか。新来英語のカタカナ表記、和製英語のカタカナ表記は、そのまま記して英語表記の言葉と峻別出来るからである。日本語は、主に漢字と平仮名で構成され、更に、カタカナの比率が高まれば、種々の弊害が起きてくるのではないだろうか。

もし、日本語の文章の中に英語が混じれば、慣れないので、戸惑いもあるかもしれない。縦書きにした場合の不便さもある。書き手と読み手が、多少の困惑を乗り越えれば、最小限のPOPULARな単語に馴染み、英語が、より身近に感じられるし、更なる日本語の独立性とGLOBAL化にも寄与できるかもしれない。当面、実験の場として、簡単な英語表記を取り入れていこうと思う。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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