煽り運転の要因を減らしたい!

煽り運転の厳罰化へ向けて、国会で道交法改正案が通過し、早期に法律が施行されることになリ、一歩前進だと思う。しかし微妙な解釈の違いで、線引きが難しく、冤罪まがいの事案も起こり、新たなトラブルが発生する可能性もある。よしんば、煽り運転の横行を抑え込んだとしても、他で鬱憤を晴らされたら堪らない。取り締まる以前の問題もあり、様々な環境も整えなければならない。

車社会のTROUBLE は単純ではない。DRIVERが守るべき種々の規定があるが、意外と守られていないのが、キープレフト・優先道路と左方優先である。日本の道路は左側通行であり、片側二車線以上の道路において、直進する車は、追い越しと右折以外は、左側車線を走行し、追いつき、追い越した場合、直ちに空いている左側車線に入らなければならないが、そのまま追い越し車線をダラダラと走行している車が多い。この大原則が守られていないので、 SMOOTHな走行を妨げ、渋滞を招いたり、イライラがつのり、煽り運転等の犯罪行為を助長させる事にも繋がってしまう。昨年12月24日のスポニチにも掲載されたが、他にも「発進の判断が遅い」「不必要なクラクション」「車間距離を詰めすぎる」「ハイビームで前の車を照らし続ける」「急な割り込みや車線変更」「後続車がいるのに急ブレーキ」等煽り運転をあおってしまう行為が指摘されていた。過去何回か煽り運転の被害に遭っているが、その遠因は自分にも落度があった事に気づく。煽り行為をさせないために、その要因になる事を出来るだけ、減らしていきたいものだ。標識、標示がなく信号のない交差点では、道幅の圧倒的に広い方が優先、同じ道幅くらいの場合、向かって左方がそれぞれ優先して、通行できるが、徐行もしなければならない。こんな事を無視しても事故やTROUBLEにつながる。更に、他車が本線に入ってくる場合、相手が強引に入ろうとしている訳でもないのに、意地悪して入れてあげない等、キレやすい性格のDRIVER を刺激したり、自分があおってしまう行為を極力しないよう、心がけなければならない。

我々DRIVERがもっと道路交通法等を再認識したり、他車への配慮と親切に接する事等が必要だが、速度違反取り締まりの実態も考えてみる必要がある。そもそも一般道や高速道等で道路標識や法令による速度制限や法定最高速度が決まっているが、ほとんどの車が決められた最高速度で通行しており、速度OVERをしなければ追い越しができないのが現状である。皆が法定速度内で走っていたら大渋滞が起こる。矛盾の上に道路交通の流れが確保されているのである。然らば、道路状況等に応じ「追い越し速度」の最大幅を設定し、以上であれば処罰されるなど如何であろうか。基準がはっきりしていれば、恣意的な取り締まり等と言われないし、DRIVER も納得する。又、走行道路等に入ってくる車に対し入れてあげたり、譲ってあげたり、親切にしてあげた時、一様にHAZARD LAMPをつけるのが一般的だが、何か、マンネリ化してしまった。車両後部等に何種類かの感謝MARKや、幾つかの短い感謝の言葉が表示されたら、どんなにか報われた気になり、気持を和らげてくれるのではないだろうか。人から「お先にどうぞ」の好意を受けたら、誰かに何処かで、お返しをしたくなる筈だ。何らかのかたちで、もっと車と車の意思疏通が図れれば、快適な車社会に一歩近づけるのではないだろうか。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

伊藤武をフォローする
雑感
シェアする
伊藤武をフォローする
いとたけのブログ

コメント