COMMENTATORいろいろ

ここのところ、コロナ問題もあり、TVの報道番組をよく見る。専門外の立場で、新たに、様々の方がCOMMENTATOR に挑戦し、頑張っているのを見ると、人の多様な適合性に驚かされるが、こんな人達のCOMMENT も聴いてみたい。本業の俳優だけでなく、あらゆる事に熱く、真摯に、 HUMORを持って活躍している香川照之さん。大手企業の御曹子であり、企業でも、POSTが約束されているにも拘らず?SPORTS COMMENTATORとして、ATHLETEに対し、上から目線でなくRESPECTし、熱い思いで接している松岡修造さん等。又、一様にかなり高齢であるにも拘らず、頑張っている人たちもいる。キレがあり、淡々と話す内容は、簡潔で、抑制が効いて、聴きやすい人。つまらぬ事で失脚したが、相変わらず、舌鋒鋭く、論理的で、野に放っても有用な人。本人も周囲も戸惑いを見せ、RETIRE直前と思われたが、見事復調し、門外漢でありながらも、控えめで、実直な話しをする人等、同じ高齢者ととしてYELLを送りたい。

かたや、違和感を覚える人も結構いる。滑舌悪く、話の筋も解りにくく、同じ出演者もキョトンとしており、時には、お追従笑い?をしたり、シラけているのが見て取れ、いたたまれない気持ちになる。また、それぞれの立ち位置でのCOMMENTを求められているにも拘らず、この後に及んで、戸惑いを見せたり、緊張感のない話をダラダラとされると、がっかりする。いわゆるスベると言う事であろうが、同情を禁じ得ない。

自分の存在意義を自覚していたり、他から必要とされている事がわかるうちはいいが、精神と肉体の衰えにより、自分の立ち位置が危うくなったり、わからなくなった時、どうするか?それでも、発展、成熟した社会は、それらの人達を包摂できると信じている。それにつけても、身につまされた報道があった。一連のコロナ関連で、陽性・重篤の90才、英国人のご婦人が、人口肺の使用を辞退し、命が断たれた事である。「これまでの人生に悔いがないし、幸せであったし、有為の人に順番を譲りたい」との事、医療現場でも、医療関係者から、命の選択をせざるを得ない悲痛な訴えが発せられている。一個人の思いが、なかなか届きにくい社会ではあるが、この度の経験を踏まえ、非日常の事態が勃発しても、究極の選択等突きつけられる事なく、政治が、社会が収束出来る体制を整えられれば、有難いと思う。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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