高速道路のあり様

先般、久し振りに、途中泊もしながら、仕事で、高速道路を時速100kで30時間以上走行し、無事、帰還出来た。健康面では、本復していなかったが、不安を抱えながらも堪えられたのが、自信にも繋がった。その際、日本国の意気が上がらない現状と、高速道路行政のあり方を考えさせられた。

今でこそ、コロナ禍で、GoToトラベルやGoToイート是非の議論が喧しいが、平時において国土交通省やNEXCO各社が国民の希望に沿うかたちで方向性を示し、営業努力をしていれば、今更、そんな事をしなくても、景気の下降を多少なりともくい止める事ができたのではないかと悔やまれる。そもそも、高速道路や公的有料道路等は、建設費用の借入分を、道路使用料の回収で返済しながら、採算を取り、将来、無料にする筈であった。それが反故にされたのは、日本道路公団の民営化がが切っ掛けであった様な気がする。NEXCO 各社に国の予算をつぎ込まない反対給付として、資産を無償で譲渡し、収入と支出を恣意的に?管理させる。しかも返済の猶予まで認め、更に、最近、高速道路の永久有料化法案まで国会に上程しょうとしている。この先、値上げまでさせるのではないかと懸念される。監督官庁として、形式上は、機能している様でも、どうやら天下りや、利権の対象になり、ここでも国民の税金で築いた財産が、企業努力されることなく、食い物にされ、蝕まれている。よしんば、無料にならなくても、民営化することにより、無駄を省き、ダイナミックな運用をし、使い勝手やサービスを良くする事が肝要である。割引制度をフルに活用することにより、使用頻度や利用状況を高め、走行距離を伸ばして貰い、更に、昨今問題になっている道路走行の安全教育講習等の受講をさせる等如何であろうか。利用増による売り上げアップにつながり、国民、NEXO双方の利益にもなる。更に、モータリゼーションの時代の環境汚染、矛盾をも解決していくことにより、諸々の産業が起こり、雇用が生じ、未来に冠たる企業とし屹立する。NEXCO各社は、そんなそんな存在であって欲しい

NEXCO 各社が、公団だったた時から、サービスエリアの幾つかに、ビジネスホテル等があったが、民業圧迫の論理もあり、普及していなかった。民営化したことにより、むしろ、足枷がなくなり、各地に増やしていくにつれ、遠出の旅行や、出張が活発になる。ETCの割引を併用させ、早朝、その他のサービスも充実させる。各地の観光地も呼応して、諸々のサービスを打ち出すことだろう。退職後、時間と余裕のある年配者などにも、更なる楽しみとお得感を与え、売り上げ増に繋げる。こんなことも、サービスエリアのインフォメーション(今ではコンシェルジェ等とネーミングしている)に提案したが、一顧だにされなかった。まるで、逆行する様に、サービス、割引等を減らすことによる売り上げ維持、増加等消極策に終始し、保身を図っているに過ぎない。

かって、日本の独占的な大企業は、国民の利益、サービス、利便性を考える等大義名分もあった。しかも今時、名だたる企業が、自己の利益をあげ、中小企業、更に底辺に迄利益が滴り落ち、国民全体が良くなると言う話を誰も信じない。国民の大半が、寄るべもなく、孤立して、方向性を見出せない現状である。それでも我々が、絶望的にならないのは、日々、個人、店、団体、会社等多くが、社会性と相俟って、理念、矜持を持ち、行動指針として頑張っているのを見聞きするからだと思う。確かに、駄目なものに囚われているよりは、眩しいものを見つめ、鼓舞された方が精神衛生上もベターなのだ。今日この頃は、健康も回復してきたし、妻に「ボーとしてるんじゃねーよ!」と言われているようで、焦りさえ感じてしまう。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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