音を立てる派、立てない派?

小さい頃から我が家では、食卓で大きな音を立てる事なく、適当におしゃべりをし、団欒を楽しんでいた。従って、そば、ラーメン等で音を立てる人には、違和感を持っていた。長ずるに及んで、気になったのが、事更、大げさに音を立てるの人が多数いる事だった。

人に聞いたのだが、最近どこかのテレビ局で、その話題について放映があったそうだ。音を立てる派の人と議論したことがないが、よく言われるのが、思いきりよく音を立てないと、美味しくないし、おいしそうに見えないとの事。また、音を立てないと、お通夜の席で、食事しているようだとも言われる始末。来日したり、日本に住んでいる外国人にまで広がっており、音を立てなければ、日本の食文化を理解したことにならない等、謝って伝えられているのではないだろうか。お茶漬けの素のCOMMERCIALでも、おいしそうに、がっつり、お茶漬けを食べるSCENEがある。これは、これでいい。しかし、人前で、派手に音を立てられたら、迷惑する人もいる事も考えてほしい。自分は、自分だ。それが個性だなんて思ってほしくないのである。一つの癖くらいに考えたらどうであろうか。

同じ食卓でも、食べる時には、おしゃべりをしない家庭で育った人もいる。程度問題だが、それこそ楽しい食事にはならない。携帯電話で傍若無人に話す人が多数いて、店内などで使用禁止になった。又私的な場所以外で大声で話す人や集団もいて、迷惑に思うことも多々ある。いずれにしても、多数のストレスを皆が抱えている社会で、他人に対する思いやりや配慮があれば、多少音が聞こえても、気にならないし、むしろしーんとしているよりは、居心地が良い。一杯のそば、うどん、お茶漬けのすすり方一つで、こんなにも美味しさを的確に表現していながら、控えめで、懐かしさえ覚える事もある。すべての場所で、より快適な環境が保たれることを願ってやまない。

この記事を書いた人
伊藤武

斎藤清の出生地、会津で斎藤清版画ギャラリー「イトー美術」を運営している、いとたけ こと伊藤武です。
http://itobi.sakura.ne.jp/

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